X社の反トラスト訴訟に名指しされた広告業界団体「グローバル・アライアンス・フォー・リスポンシブル・メディア(GARM)」が、同社が大手広告主に「違法なボイコット」を訴えた2日後に活動を停止することを発表しました。GARMは2019年に設立され、主要広告主向けにブランド安全基準を設定する役割を持っています。この団体を運営する「世界広告連盟(WFA)」も訴訟の対象となっており、WFAのCEOはGARMが限定的な資源の非営利団体であることを強調し、訴訟に対抗する意向を示しました。X社のCEOは、この動きが「重要な承認であり、前向きな一歩」であると語っています。訴訟では、WFAやGARM、大手広告主らがTwitterから数十億ドルの広告収入を共同で排除するために共謀したと主張しています。GARMは過去に「反保守的な偏見」や「競争に反する行動」を取るとの指摘を受けたことがありますが、これらの主張を「根拠のないもの」としています。団体は、オンラインの有害コンテンツのマネタイズ問題に取り組むために設立されたことを明言し、自由な言論を侵害する行為には関与していないと述べています。