Appleは、欧州連合(EU)でアプリを配信する開発者に対して、トレーダーのステータスを提出するよう通知しました。これは、App Storeに各開発者の住所、電話番号、メールアドレスが表示されることを意味します。EUのデジタルサービス法(DSA)により、App Storeでアプリを配信するトレーダーの契約情報を確認し、表示する必要があります。アプリで収益を上げる開発者は大きさに関わらずトレーダーと見なされますが、多くの開発者はこの要件に不満を抱いています。特に独立系開発者や小規模企業は、ビジネス用の連絡先情報を持っていないことが多く、個人情報を提供することに抵抗があります。
2024年10月16日からは、アプリを更新するにはトレーダーのステータスが必要となり、その情報が提出されなければアプリの審査が行われない仕組みになります。また、2025年2月17日以降、トレーダーのステータスが提供されていないアプリはEU内のApp Storeから削除されることになります。Appleはこの措置を選択する余地がなく、EU内の27の地域でアプリが配信される際に、開発者の連絡情報が公開されることになります。トレーダーの定義や必要な連絡先情報についての詳細は、Appleのウェブサイトで確認できます。