アメリカの暗号業界は、運営するSEC（証券取引委員会）がNFT市場に対する規制を強化し、OpenSeaに対してA Wells noticeを発出したことにより厳しい状況に直面しています。この通知は、OpenSea上の特定のNFTが証券と見なされる可能性があるとの理由で、法的措置を検討する意向を示しています。OpenSeaのCEO、デビン・フィンザーは、これは創造者やアーティストに対する不当な攻撃であり、NFT市場全体の革新を妨げる恐れがあると主張しています。
SECは、今後の選挙を控えたバイデン政権の戦略の一環として、暗号業界との伝統的な銀行サービスの結びつきを断つ「Operation Choke Point 2.0」に乗り出しているとされ、業界全体に波紋が広がっています。フィンザーは、NFTが金融商品とは根本的に異なるクリエイティブな商品であり、同じ規制を適用するべきではないと指摘しています。
さらに、Custodia Bankのような小規模な金融機関も、規制圧力により存続危機に直面しており、全体的な暗号業界の孤立感が増しています。SNSでのユーザーたちは、SECの措置に対して激しい反発を示し、NFTを証券とみなすことの不合理さを訴えています。このように、暗号業界と規制当局との緊張関係は高まっており、デジタル資産の規制についての議論は続く見込みです。
