フランスの大手銀行ソシエテ・ジェネラルがオーストリアの暗号通貨ブローカーBitpandaと提携し、ユーロ建てのステーブルコイン「EUR CoinVertible」の普及を目指しています。この提携により、欧州の投資家はBitpandaの取引プラットフォームを通じてEURCVステーブルコインにアクセスできるようになり、暗号通貨への投資が容易になると期待されています。この動きは、EUが進める暗号資産の透明性と保護を促進するための「MiCA法案」の成立を前にしたものです。

ソシエテ・ジェネラルの子会社SG-FORGEのCEO、ジャン=マルク・ステンガーは、この協力関係が暗号通貨やステーブルコインをグローバルな金融市場に導入するために重要だと述べています。一方で、Bitpandaの副CEOルーカス・エンゼルスドルファー=コンラッドは、欧州のステーブルコインがデジタル資産移行において重要な要素になると語っています。

ソシエテ・ジェネラルは2023年4月にEURCVの発表を行い、その基盤はイーサリアムに依存するとされています。しかし、業界内では商業銀行が発行するステーブルコインのリスクについて懸念も広がっています。Bitpandaは主要な金融サービス会社との提携を進めており、フランスでソシエテ・ジェネラルと協力することで、デジタル資産の採用を推進し、今後のさまざまなユースケースの開発を支援していく意向を示しています。

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