コマイヌ(Komainu)、野村グループがバックアップする暗号資産のカストディアンプロバイダーが、シンガポールのライバル企業プロパインホールディングス(Propine Holdings)を買収した。この買収は現在、シンガポール金融管理局の承認待ちである。プロパインは2018年からデジタル資産のカストディアンとして運営されており、2019年にはシンガポール金融管理局から条件付きライセンスを取得した。コマイヌの共同CEOポール・フロスト=スミスは、この買収が今後のさらなる拡張の第一歩であり、シンガポールでの資本市場サービスライセンスを得ることで、事業の重要な要素になると述べている。また、コマイヌはシンガポールでの主要な決済機関ライセンスの申請も計画しており、シンガポールのプライベートバンクからのアドバイザリーサービスの需要や、ヘッジファンド向けの担保管理サービスの需要が高まっていることを強調している。コマイヌはシンガポール、香港などのデジタル資産関連の規制が整った経済圏へと事業を拡大する計画だが、日本は依然として主な焦点である。コマイヌは2020年から機関投資家向けにビットコインなどのカストディサービスを提供している。