EVメーカーのリビアンがイリノイ州ノーマルの工場で、21ヶ月の間に労働安全衛生局（OSHA）から16件の深刻な違反を受けたとブルームバーグが報じました。労働者は、指の切断や、保護なしでの塗装作業による嘔吐、頭蓋骨のひび、背中の大けがなどの傷害を経験しています。この工場はリビアンにとって唯一の製造拠点でありながら、過去21ヶ月でホンダやボルボ、フォードと比べても多くの違反を記録しています。なお、他にも報告されていない傷害が多く存在する模様です。一例として、アディソン・ズワンジグのケースでは、呼吸器なしで塗装を行った結果、嘔吐や下痢、めまいを経験しました。リビアンの広報担当者は、安全は最優先事項であり、プロセスを改善しているとし、ブルームバーグの報道が事実を誤って伝えていると述べています。また、リビアンは必要な安全装備を全て提供していると主張し、従業員が懸念を表明する手段もあるとしています。しかし、最近の傷害報告は依然として懸念を呼んでいます。リビアンは、R2 SUVの製造計画をジョージアからノーマル工場に変更しており、従業員をさらに雇用しようとしていますが、OSHAの監視下にある中で労働者の安全確保により注力する必要があります。
