アメリカのガラスメーカーであるコーニングは、スマートフォンの画面を保護するための耐衝撃性ガラス「ゴリラガラス」を製造しています。欧州委員会はコーニングに対して独占禁止法違反の調査を開始しました。コーニングは、携帯電話メーカーに対して自社のアルカリASガラスをほぼ全量調達させ、そうすることでリベートを提供しています。また、競合他社からのオファーを受けた場合には、コーニングがその価格に対抗できない限り、受け入れることができないという条件もあります。更に、生ガラスを加工する企業との間でも類似の独占契約を結んでおり、コーニングの特許に対しても異議を唱えることができません。これらの行為は、コーニングがスマートフォンのガラス市場での支配的な地位を守るために非常に積極的であることを示しています。最新のAppleやAndroidデバイスには、傷がつきにくく壊れにくいゴリラガラスが使用されていますが、コーニングの市場支配とその独占的な慣行はEUの関心を引くに足るものです。