Coinbaseが、Wrapped Bitcoin(wBTC)の上場廃止を決定したことに対し、BiT Globalが求めた差止命令をカリフォルニアの裁判所が却下しました。BiT Globalは、TRONの創業者ジャスティン・サンに関連しているとされ、この差止命令はwBTCの削除がビジネスに深刻な損害を与えると主張しました。しかし、米国地区裁判所のアラセリ・マルティネス=オルギン判事は、Coinbaseの上場廃止が予定通り進むことを許可しました。

Coinbaseは11月19日にwBTCを12月19日付で上場廃止すると発表し、この決定は定期的な見直しプロセスの結果であるとしています。BiT Globalは、競争法違反や名誉毀損を主張し、Coinbaseが自身のトークンであるcbBTCを促進することでwBTCの評判を損なわせたと訴えました。これに対し、Coinbaseは私企業としての権利を主張し、トークンの上場や非上場を決定する権利があると反論しました。

さらに、BiT GlobalはwBTCの存在が暗号通貨エコシステムにとって重要であり、Coinbaseの上場方針が偏見であると非難しました。多くの暗号通貨愛好者もBiT Globalを支持し、Coinbaseの決定はジャスティン・サンを嫌っているためであると指摘しています。wBTCはcbBTCと異なり、資産を裏付けるための「準備金証明」がないことから、透明性と信頼性の欠如がユーザーをリスクにさらす可能性があると批判されています。

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