ウィンクルボス兄弟が創設した暗号資産企業Geminiが、米国証券取引委員会（SEC）の調査を約2年後に終了し、今後の強制措置を追求しないことが決定されました。共同創業者のキャメロン・ウィンクルボスによれば、SECは調査を開始してから699日、ウェルズ通知を送ってから277日経った後にこの判断を下しました。Geminiは2023年1月に、未登録証券の販売に関与していたとしてGenesis Global Capitalと共に提訴され、そのプログラムは失敗に終わりました。今回の調査終了について、ウィンクルボスは「暗号資産に対する戦争の終息を示す重要な出来事」としつつも、業界に対する影響の大きさと高額な法的費用を指摘しました。彼は今後の規制強化に備えて、明確なルールを設けないまま調査を開始した場合には、企業に法的費用の3倍の賠償を求めるべきだと提案し、また、意味のない強制措置に関与したSEC職員の解雇や法の武器化を行った規制者の政府職からの永久追放を求めました。元SEC委員長のゲーリー・ゲンスラーの時代には、暗号資産業界に対する厳しい規制が行われ、多くの企業が提訴されましたが、ゲンスラー退任後はSECの暗号資産関連の訴訟が減少しています。
