アイルランドのデータ保護委員会(DPC)がエロン・マスク氏のX(以前のTwitter)を訴えています。理由は、欧州のユーザーの公開投稿が同社の人工知能ツールの訓練にどのように利用されているかについての懸念です。特に、DPCは欧州ユーザーのデータが、今月中にリリースされる予定の次期Grokの訓練に使用されていることを懸念しています。

7月にXは全ユーザーの設定を自動的に変更し、ユーザーの公開投稿をAIチャットボットの訓練に利用することを許可しました。この決定にはDPCも驚いており、数ヶ月間この問題についてやり取りをしていたためです。Xはデータ使用のオプトアウト方法を提供していますが、デフォルトでデータアクセスを有効にすることを明示していなかったと指摘されています。

DPCは、XがユーザーのデータをGrokの訓練に使用することがEUの一般データ保護規則(GDPR)に違反していると主張しており、適切なオプトアウト手段を提供していないこともGDPR違反にあたるとしています。訴訟が進展すれば、XがGDPRを侵害していると認定された場合、年商の最大4%に相当する罰金が科せられる可能性があります。

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