イーライ・ロス監督の映画「ボーダーランズ」は、キャスティングが魅力的であるにも関わらず、つまらない作品になっています。オスカー受賞者のケイト・ブランシェットが賢いガンマンリリスを演じ、ジャック・ブラックがコミカルなキャラクタークラップトラップ、さらにジェイミー・リー・カーティスも出演と豪華ですが、映画はそのポテンシャルを全く活かせていません。
物語は、エイリアンの惑星パンドラを舞台に、元兵士ローランドが少女ティナを救出するところから始まりますが、ストーリー展開は予測可能で、登場人物の関係性もあまり描かれません。アクションシーンはあるものの、迫力に欠け、CG爆発や軽い振付で緊迫感がありません。
また、キャラクターの掘り下げが不足しており、特にローランドやクリ―クの個性が薄いです。ブランシェットはアクションヒロインとしてはフィットしていない印象で、全体的にキャラクターが空虚なままで、期待外れの作品となっています。
この映画は、大予算の作品というよりは、ストリーミングシリーズにすべきだったのではないかと感じさせます。結局、ボーダーランズはがっかりな映画として、楽しむべきではなく、ゲームやファン映画を見返した方が良いという評価です。