Metaが、研究コミュニティにとって「非常に貴重な」リソースであった分析ツールCrowdTangleを終了する決定を下したことが、EU規制当局の新たな注目を集めています。EU委員会は、2024年の世界的な選挙を控えたこのツールの廃止について以前から懸念を示しており、Metaに対して研究者との連携に関する詳細を求めています。さらに、CrowdTangleの終了が偽情報キャンペーンや選挙関連政策に対する同社の取り扱いについての調査の一環として指摘されています。規制当局は、Digital Services Act(DSA)に基づき、外部研究者にデータへのアクセスを許可する責任があることをMetaに再確認しています。EU委員会は、Metaが研究者に提供すべき公開データへのアクセスを保障するために講じた措置についての情報を要求しており、MetaのコンテンツライブラリはCrowdTangleの代替とされていますが、そのアクセスは厳しく制限されていると研究者たちは指摘しています。Meta側は、CrowdTangleがプラットフォーム上での状況を完全に反映しなかったために終了を決定したと説明し、新しいツールであるMeta Content Libraryを開発したと述べています。