アイルランドの国家警察は、報告された投資詐欺のケースのほぼ半分が暗号通貨に関連していると警告しています。2020年1月から2024年8月の間に、アイルランドでの投資詐欺事件の44%がビットコインや他の暗号通貨に関与していました。主な手口は、詐欺師が投資マネージャーを装い、ウェブページを模倣し、オンラインやソーシャルメディアの広告を通じて被害者を狙うことです。この期間中、詐欺師は1,117人以上の被害者から7500万ユーロ（約8,300万ドル）以上を盗み、2023年には2800万ユーロの被害が発生しました。
具体的な事例では、被害者がソーシャルメディアで投資機会の広告を見て登録した後、詐欺師が接触し、45,000ユーロを振り込ませました。しかし、資金を引き出そうとすると、詐欺師に10万ドルの「汚職税」を請求されました。この手法は、被害者がフィーや税金を支払わなければ資金にアクセスできないとの虚偽の主張を伴うもので、投資詐欺の一般的な特徴です。
ガーダ国立経済犯罪局のマイケル・クライアン警視は、詐欺師は「普通の人々」をターゲットにし、国際送金時には注意が必要だと警告しています。暗号投資詐欺は世界的に増加しており、オーストラリアでは投資詐欺に関連する615のウェブサイトが削除されるなど、厳しい取り締まりが行われています。
