アメリカ合衆国司法省と8つの州の司法長官が、賃貸ソフトウェア会社RealPageに対して反トラスト訴訟を提起しました。訴訟は、RealPageのソフトウェアYieldStarが家主や賃貸会社から敏感な情報を集め、その情報を基にアルゴリズムが価格を推奨し、競争を制限して賃貸料を引き上げていると主張しています。司法長官のメリック・ガーランドは、「アメリカ人が家主と結託した企業の新たな違法行為のために、賃料を余分に支払うべきではない」と述べています。
RealPageは全世界で2400万以上の賃貸物件を管理しており、訴訟では、同社が競合する家主との間で「非公開の競争的にセンシティブな情報」を共有する契約を結んでいるとされています。さらに、RealPageのソフトウェアは賃貸市場を独占し、正直なビジネスが競争するのを難しくしているとされています。
訴訟の中で、RealPageの経営陣は同社のソフトウェアが賃貸料を最大化するように設計されていると認めており、競争を避ける手助けをしているとも述べています。訴訟はノースカロライナ州の米国地方裁判所に提出され、シェルマン法の第1及び第2条に違反しているとされています。