コンデナストは『ニューヨーカー』や『ヴォーグ』、『ワイアード』を所有するメディアコングロマリットで、OpenAIとの数年にわたるパートナーシップを発表しました。この提携により、ChatGPTやAIによる検索エンジンSearchGPTでコンデナストのコンテンツが表示されることになります。これはAI企業による出版社のコンテンツの無断使用に対する懸念が高まる中での動きです。先月、コンデナストはAI検索スタートアップのPerplexityに対してプラジアリズムの告発を行い、コンテンツの無断利用を止めるよう要求しました。コンデナストのCEO、ロジャー・リンチは、メディア業界が厳しい状況にあるとし、OpenAIとのパートナーシップが収益の一部を回復する助けになり、ジャーナリズムと創造的活動を守るための投資を続けることができると述べました。
具体的にOpenAIがコンデナストに支払う金額は不明ですが、最近では他にもNews Corp、Vox、The Atlantic、TIME、Axel Springerなど多くの出版社がOpenAIと契約を結んでいます。しかし、ニューヨークタイムズは昨年、OpenAIを訴え、出版社の記事情報がChatGPTの応答に使われたことに対して異議を唱えています。リンチはこうした懸念を表明しており、AI企業に対する訴訟が結論を出すまでに、多くのメディア企業が財政的に困窮する可能性があると警告しています。今月初めには、著作権に基づいてジャーナリストやアーティストを保護するためのCOPIED法案が提出されました。最近、Perplexityも新たに開始した出版社向けプログラムに参加する出版社と広告収入の一部を分配する計画を立てています。