ロシアの最大手銀行であるスベルバンクは、2025年初頭にデジタルルーブルの取引を顧客に提供開始する計画を発表しました。スベルバンクの副CEOアナトリー・ポポフによると、同銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)であるデジタルルーブルの実際の運用を開始する予定で、約20の金融機関とともにテストに参加します。デジタルルーブルのプロトタイプは2021年12月に開発され、2022年からテストが行われています。2023年8月には13の銀行の顧客と従業員が実験取引に参加しており、2024年9月には参加者が大幅に拡大されました。ロシア中央銀行は2025年7月までにデジタルルーブルが広く利用可能になる見込みで、既存の現金と非現金のルーブルを補完する形で導入されることを明言しています。また、中国のデジタル人民元が国家給与の支払いに使われていることも、ロシアにとっての参考例となっています。