ブラジルの最高裁判所のアレクサンドレ・デ・モラエス判事は、国内のインターネットサービスプロバイダーに対し、ソーシャルメディアプラットフォームXをブロックするよう命じました。この命令は、所有者イーロン・マスクが法的代表者を任命せず、有害なアカウントを閉鎖するというモラエス判事の命令に従わなかったことに起因しています。通信会社やテクノロジー企業には、アプリストアからXを削除するように求められ、アップルとグーグルは5日以内の対応を求められています。ブラジルの通信庁はこの命令を確認しており、国内のISPは24時間以内に従わなければなりません。

また、この命令によりXをVPNを介して利用することも犯罪となり、違反者には日々50000レアル(約8900ドル)の罰金が科せられる可能性があります。モラエス判事は、スペースXのスターリンクの銀行口座を凍結することで、マスクにさらなる圧力をかけました。モラエス判事は、Xが法的代表者を任命しなければ、ブラジル全土でのXの禁止を脅かしていました。

スターリンクはこの命令に不満を示し、判決に対抗する意向を表明しました。モラエス判事は誤情報の拡散を防ぐために、候補者に対する監視も行っており、2022年の大統領選挙では誤情報が問題視されていました。モラエス判事は、以前にTelegramのアカウントが凍結されなかったことに対しても同様のブロックを命じたことがあります。マスクはモラエス判事の命令を「検閲命令」と表現し、ブラジルのオフィスを閉鎖することで裁判所に従う意向はないことを示しています。

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