英国の競争監視機関が、Googleが広告技術市場において支配的な地位を濫用しているとの暫定的な見解を示しました。競争・市場庁(CMA)は、Googleがオンラインディスプレイ広告での優位性を利用し、自社の広告技術サービスを優遇しているとし、その結果、競争が損なわれていると指摘しました。特に、Google AdsやDV260、DoubleClick For Publishersを通じてAdX広告取引所を強化しているとされています。また、AdXは広告主に対し最高20%の手数料を課すプラットフォームでもあります。CMAはGoogleが競合他社を不利にし、競争の公平性を妨げていると述べています。
Googleはこの決定に異議を唱え、反論する意向を示しています。なお、同様の問題はEUでも取り上げられ、欧州委員会はGoogleの「虐待的な行為」を批判しています。米国司法省も、Googleの広告技術事業の分割を求めており、別件の訴訟でもGoogleが検索業界での独占を不法に行っていたとの判決が下されています。