インド最大の暗号通貨取引所WazirXが7月18日に大規模なハッキングの被害を受け、2億3500万ドル相当の暗号資産が流出しました。この攻撃は北朝鮮のラザルスグループによるものとされ、取引所のユーザーは自分の資金にアクセスできなくなり、引き出しが45日以上停止しています。WazirXは収益の一部で損失を補填することを提案しましたが、これに対して利用者から反発があり、信頼がさらに揺らいでいます。

WazirXは、セキュリティパートナーであるLiminalの責任に言及しましたが、Liminalはその主張を否定しました。WazirXは現在、サイバーセキュリティ企業Mandiantを雇い、ハッキングに関する調査を行っていますが、依然として透明性に欠けており、ユーザーの信頼は損なわれています。さらに、法律手続きがシンガポールに移されることになり、インドのユーザーにとってさらなる不安を引き起こしています。

専門家たちは、WazirXの危機管理の欠如や透明性の不足が、ユーザーの信頼を深刻に損なっていると指摘しており、法的手段を模索する利用者の姿が見受けられます。この事件は、インドの暗号通貨業界における重大な警鐘となり、規制の介入や内部改革の必要性が求められています。

error: Content is protected !!