暗号資産取引所クラーケンは、オーストラリアの連邦裁判所が同社のマージン拡張商品が現地法に違反したとの判決を受け、より明確な暗号規制を求めています。9月8日のブログで、クラーケンは判決に失望を表明し、オーストラリアの暗号投資家や企業が「混乱し不確実な規制環境」で運営していることを指摘しました。この判決は、オーストラリアにおける暗号へのアプローチの規制上の不備を浮き彫りにしており、「特注の暗号規制が緊急に必要である」と強調しました。
また、2023年9月にはオーストラリア証券投資委員会（ASIC）が、米国のPayward社の子会社Bit Tradeに対して、顧客に商品を提供する前に市場ターゲットの決定を行わなかったとして民事訴訟を提起しました。8月末、連邦裁判所はBit Tradeがマージントレーディング商品を提供する際に法的義務を遵守しなかったとして判決を下しました。ASICの副委員長は、この判決がオーストラリアにおける暗号コンプライアンスの強制を確立する前例を作ることを目指していると述べています。
判決を受け、クラーケンの法定通貨におけるマージントレーディングはオーストラリアのホールセール顧客に制限されていますが、暗号のマージントレーディングは影響を受けていません。クラーケンは、オーストラリアの「暗号のための規制枠組み」の確立に向けた進展を評価しつつも、法案の成立が年末までに遅れる可能性があると警告しています。
