破産した暗号通貨取引所FTXは、エマージェント・テクノロジーズに対して6億ドル以上のロビンフッド株の整理を終えた。FTXのCEO、ジョン・レイ3世が提出した動議では、FTXがエマージェントに1400万ドルを支払い、ロビンフッド証券に対する請求を取り下げてもらう意向を示している。FTXは、約5500万株のロビンフッド株と6億ドル以上の現金にかかる訴訟による遅延を避けようとしている。
エマージェントは、2022年5月にロビンフッド株を取得し、FTXが2022年11月に破産申請をした際に株の所有権を巡って争いが生じた。FTXは資産回収を積極的に進めており、ロビンフッド株の紛争を解決することがその努力の重要な部分であった。
FTXとエマージェントとの合意により、FTXはロビンフッド株の流動化を確保し、債権者に対する資金の分配が可能になる。これにより、FTXの債権者は数十億ドルの損失を回収する道が開かれる。FTXは複雑な資産と負債の整理を進めており、新たな再編計画に対して債権者からの支持を受けている。
また、米国証券取引委員会(SEC)は、安定コインでの債権者への支払いに異議を唱える権利を留保しており、これに対して暗号通貨コミュニティは批判の声を上げている。現状、FTXの債権者への支払い状況はSECの影響で不透明な状態にある。