シンガポールの規制当局は、マネーロンダリングのリスクから、ギャンブルにおける暗号通貨の使用を許可する計画がないと発表した。内務省及び社会・家族発展省の州大臣スン・シュエリンが9月10日の議会発言で明らかにした。これは、カジノ規制法改正案の第二読会での締めくくりの演説の中で触れられたもので、同法案はカジノギャンブルの枠組みを将来にわたって強化することを目的としているが、暗号通貨は対象外とされた。暗号通貨がマネーロンダリングの懸念からカジノのチップとして使用されることはないと強調された。同様に、オーストラリアやブラジルでも、オンラインギャンブルにおける暗号通貨の使用が禁止される動きが見られ、透明性の向上とマネーロンダリングの防止を目指している。一方で、暗号通貨を利用したギャンブル市場は急成長を遂げており、2024年前半には市場規模が700億ドルを超え、2030年には1500億ドルに達する見込みである。