2023年9月5日、ニューメキシコ州の司法長官ラウル・トレズはSnapに対して訴訟を起こしました。トレズは、Snapchatが性的搾取や子どもへの悪影響を助長するプラットフォームになっていると主張しました。訴状では、Snapの従業員が毎月10,000件のセクストーション(性的恐喝)事例を確認しているにもかかわらず、ユーザーに警告を出さなかったことや、 grooming(誘導行為)やセクストーションに関連するユーザーの報告を無視していた事実が挙げられています。また、Snapの「クイック追加」機能が未成年者に対して成人の知らない人を推奨していることや、Snapマップで大人が未成年者のアカウントを見つけることができる点も指摘されています。
訴状によると、Snapの経営陣は安全対策の強化を求める従業員の意見を無視し、CEOのエヴァン・シュピーゲルは安全性よりもデザインを優先したとされています。また、Snapは麻薬や銃の販売を許容しているとされ、SNS上でその販売が行われていることや、親が子どもの利用状況を監視するのが難しいことも問題視されています。これらの事例から、Snapchatは未成年者にとって危険なプラットフォームであるとの結論が導かれます。
Snapは訴訟に対し、悪意のある行為者を削除するために努力を続けていると声明を出していますが、その取り組みに対しては疑問の声も上がっています。