バイナンスのCEOリチャード・テンは最近のAMA(Ask Me Anything)で、Launchpool資金の不正使用についての疑惑、ビットコインの創始者に関するHBOドキュメンタリー、そして暗号詐欺に対する同社の取り組みを語りました。
テンは、会社のバランスシートから資金を引き出してLaunchpoolを運用しているという主張を拒否し、バイナンスがユーザーの保護と公正な取引慣行を優先していることを強調しました。また、内部ポリシーの厳格さについても触れ、不正行為に関与した社員を解雇していると述べ、これらの疑惑は「虚偽で無視されるべき」と語りました。
HBOのドキュメンタリーに関しては、暗号コミュニティの信念を表現し「私たち全員がサトシだ」と冗談めかし、この言葉はビットコインの変革的な力を指しているとしました。バイナンスは急速に成長しており、ユーザー数は2.34億人を超え、2024年だけで5400万人が新たに加入していると強調しました。
詐欺の問題に関しては、バイナンスが今年だけで24億ドルの詐欺行為を未然に防いでいることを明かし、法執行機関との協力を通じて700万ドルの盗難資金を回収したことも述べました。さらに、バイナンスはインドのFiewinアプリに関連するゲーム詐欺から4760万ドルを回収する手助けを行い、4人の容疑者が逮捕されたことを明らかにしました。
また、ナイジェリアでのバイナンスの活動についても触れ、同国の法執行機関と協力して問題解決やブロックチェーン開発を推進していることを強調しました。テンは、ナイジェリアで拘束されているバイナンスの従業員ティグランの解放に向けた努力についても触れ、彼の健康状態が非常に悪いことを指摘し、家族のもとに戻ることを最優先事項だと述べました。