ブラックロックは、デジタルマネーマーケットトークン「BUIDL」を暗号資産のデリバティブ取引における担保として利用することを目指しており、バイナンスやOKX、デリビットといった主要な暗号取引所と交渉中であると報じられています。BUIDLは、最低500万ドルの投資が必要な資格のある機関投資家向けのトークンで、米国の国債や現金などに投資するブラックロックのUSD Institutional Digital Liquidity Fundのデジタル表現です。BUIDLは、利息を支払う点で一般的なステーブルコイン(例:テザーのUSDT)とは異なり、デリバティブトレーダーにとって魅力的な選択肢となる可能性があります。デリバティブ取引は、資産の価格変動を基にした金融契約であり、トレーダーはこれを使ってビットコインなどの価格を予測します。BUIDLが主要取引所で受け入れられれば、ブラックロックはこの市場での存在感を大きく広げることができると期待されています。すでにフェルコンXやヒドゥンローズといったプライムブローカーがBUIDLを担保として利用可能とし、ヘッジファンドやその他の機関投資家も早期導入者に含まれています。デリバティブ取引は9月の暗号取引全体の70%以上を占めるなど、暗号エコシステムにおいて大きな役割を果たしています。

error: Content is protected !!