中国は、アメリカ最大のドローンメーカーであるSkydioに対し、台湾の国家消防局に無人航空機を提供したことにより制裁を課しました。SkydioのCEOアダム・ブライは、制裁を受けたことを認め、ブログでその内容を伝えました。制裁により、Skydioは代替のバッテリーサプライヤーを探す必要に迫られています。同社はアメリカでドローンを製造し、中国以外の多くの部品を調達していますが、これまでバッテリーは中国の単一のサプライヤーに依存していました。現在の在庫があるものの、短期的には供給制限が避けられず、代替サプライヤーは来春まで稼働しない見込みです。そのため、今後のX10ドローンの出荷には一つのバッテリーのみが付属します。ウクライナ軍もX10ドローンの契約を結んでいましたが、制裁前に数千台の注文をしていました。また、Skydioへの制裁の背後には、中国がSkydioをDJIの競合と見なしていることがあるとされています。中国のDJIは、アメリカ政府からの目の敵にされており、最近もアメリカ国防総省を相手に訴訟を起こしました。
