WazirXは、債権者の救済を目的とする新機能やリカバリートークン、分散型取引所とともに取引を再開する計画を発表しました。共同創業者のニシャル・シェッティは、債権者にリカバリートークンをエアドロップし、プラットフォーム内でトークンを取引することで失った資金の48%を回収できることを明らかにしました。トークンは按分方式で配布されます。
取引所は2025年2月までに取引を再開し、発生した手数料の一部を債権者の回収に充てる予定です。また、新しいサービスとしてクリプトステーキングや店頭取引(OTC)、先物取引を導入し、収益創出を最大化する方針です。さらに、分散型取引所(DEX)の開発も進めており、自主管理オプションを求めるユーザーの声に応えています。
DEXではネイティブガバナンストークンを導入し、ユーザーは報酬を得ることができる仕組みを提供します。プラットフォームからの収益の一部は回収活動に充てられ、ユーザーはリカバリートークンをDEXトークンと交換することも可能です。取引所は第三者が保有するトークンの売却や「ホワイトナイト」投資家との提携を通じた救済資金の調達を模索しています。
これらの取り組みは、7月に発生した2億3500万ドルのハッキング事件を受けたもので、WazirXは運営を一時停止し、シンガポールでの再構築プロセスを進めています。顧客は現在、暗号資産の55%と現金預金の66%を引き出すことが可能ですが、残りの資産にはアクセスできない状態です。また、インドの規制当局から厳しい監視を受けており、被害者の団体がクラスアクション訴訟を提起しています。