Appleは新しいiPhoneの機能を検討する際、様々なテストデバイスやプロトタイプを使用しています。その中で「Vesica Piscis」というユニークなプロトタイプiPhoneが発見され、AppleDemoYTが動画を公開しました。このデバイスは電子機器をリサイクルする施設から入手されたもので、Appleロゴの代わりに二つの三日月のようなシンボルがあります。この形は「ベシカ・ピスキス」と呼ばれる数学的形状で、過去のAppleデバイスでも見られたものです。

このプロトタイプはiPhone 13 ProとiPhone 14 Proの部品を使用していますが、一部はそれらの機種に属していないものもあります。ボタンは押すとクリック感がなく、単一の音量ボタンや短いSIMトレイが特徴です。内部コンポーネントには機能しない部品が含まれ、ロジックボードへの接続は最小限です。

デバイスを電源オンすると、マイクロコントローラの初期化完了メッセージが表示され、Macに接続すると「Bender」と表示されます。製造日は2021年5月で、iPhone 13 Proが既に完成していたため、特定のモデルのプロトタイプではないと思われます。AppleDemoYTはこのデバイスが特定のiPhoneモデルのプロトタイプではなく、ハプティックボタン技術のテスト用である可能性が高いと推測しています。この「フランケンシュタインiPhone」はAppleが新機能を検討する際のテスト方法を垣間見る興味深い例です。

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