フィリピン中央銀行は、金融機関間での24時間の資金移動を可能にするための卸売型CBDCの概念実証(プロジェクトアギラ)の試験を終了したと発表しました。この取り組みは、非営業時間中でも安全に資金を移転できるようにし、オラクルクラウドインフラ上の分散台帳技術を利用しています。プロジェクトはシステムの機能性、性能、セキュリティ、プログラム性などの評価を行いました。卸売CBDCは中央銀行が商業銀行や金融機関向けに発行し、高額取引に使用されます。フィリピン中央銀行の総裁は、卸売CBDCが流動性管理の向上や決済リスクの低減、金融の安定性を支援する可能性があると述べました。プロジェクトアギラの結果は公表されていませんが、その知見は今後のCBDC戦略に活かされる予定です。プロジェクトアギラは、フィリピンの大口決済システムの効率性と信頼性を高めるためのCBDC技術の可能性を評価するために2022年に始まりました。フィリピン中央銀行はまだCBDCの採用を決定していませんが、この取り組みは新興技術の受け入れを促進する戦略の一環です。

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