エルサルバドルは、国際通貨基金（IMF）と13億ドルの借入交渉を行っており、これがビットコインを法定通貨とする法律に大きな変更をもたらす可能性があります。交渉には、国の財政赤字を2025年までにGDPの3.1%に削減することが含まれており、ビットコインへの依存を再考することが求められています。2021年にエルサルバドルは世界初の法定通貨としてビットコインを採用しましたが、その後、IMFなどの国際金融機関から懸念が示されました。
ビットコインの導入は、世界的な注目を集め、ブケレ大統領の評判を高めましたが、多くの国民は依然として米ドルを好み、ビットコインに対する信頼が薄い状況です。最近の調査によると、参加者のわずか7.5%が実際にビットコインを取引で使用しています。もしIMFとの合意が成立すれば、ビットコインの法定通貨としての受け入れ義務が解除される見込みです。
また、ブケレ大統領は国内での支持を得ており、犯罪率の急減に貢献していますが、国際的には人権侵害や腐敗の指摘を受けています。なお、ビットコインの価格上昇は、エルサルバドルの経済に一定の恩恵をもたらしているものの、経済全体の脆弱性は依然として残っているため、IMFとの合意は重要な一歩となるでしょう。
