AppleはiOS 18.2およびiPadOS 18.2で、カスタム絵文字を作成できる「Genmoji」機能を導入しました。この機能を使用して、既存の絵文字にないキャラクターを表現できますが、生成には様々な制限があります。そのため、特定の表現を出すのが難しい場合があります。

Genmojiは、特に人間に近い形状の場合、必ずモデルとなる人物を選ぶ必要があります。このため、単純なキャラクターやアイテム(例:生姜のクッキー)が作成できず、画像の生成は制約が多いためフラストレーションを引き起こします。また、特定の表現やポーズを出すことが難しいという問題もあります。

ファンタジーのクリーチャーやキャラクターの生成には一貫性がなく、暴力的な表現や著作権で保護されたキャラクターも作成できません。顔の表情や感情の生成も苦手で、解剖学的な正確性も欠ける場合があります。

複数の人を生成することもできず、テキストの生成については文字が歪んでしまうことが多いです。一方で、動物やオブジェクトの生成は比較的成功しやすく、さまざまなアイテムを組み合わせることも可能です。

「Genmoji」の使用は、オープンエンドなプロンプトを与えることで楽しむことができ、再表現や単純化された記述での結果が良好な場合もあります。しかし、Appleが発信した広告は誤解を招く内容であり、実際の機能は期待通りでないことが多いと指摘されています。

Genmojiで作成した画像は、iMessageで絵文字として表示され、Androidや古いiOSデバイスでは画像として表示されます。また、サーバーではなくデバイス内で全ての処理が行われるため、バッテリーの消耗が激しいという問題もあります。

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