Crypto.comは、特定のデジタル資産に対する米国証券取引委員会(SEC)の管轄権を争っていた訴訟を取り下げた。この決定は、2024年12月16日にCrypto.comのCEOクリス・マルザレクがトランプ次期大統領とマール・ア・ラゴで会談した後に行われた。二人は暗号通貨に優しい政策について話し合い、トランプが提案した国家ビットコイン準備についても触れた。訴訟は2024年10月に開始され、SECが法的限界を超えようとしているのを阻止することを目的としていた。マルザレクは、SECに対し裁判所の判決を尊重し、暗号通貨分野への過剰な介入を避けるよう求めていた。トランプ次期大統領の暗号通貨産業への支持が、Crypto.comの訴訟取り下げに影響を与えたと思われる。トランプ政権は、SECの委員長としてポール・アトキンズを任命する計画を持っており、デジタル資産に対するより友好的な政策へのシフトを示唆している。また、2024年11月にはFTXが、姉妹会社であるアラメダリサーチが管理しているとされるCrypto.comアカウントから1100万ドル以上を回収するための訴訟を提起した。

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