Facebookの親会社Metaが、AI搭載のヒューマノイドロボットへの大規模な投資を行っていると、Bloombergが報じました。Metaは、人間のように行動し、人々の物理的な作業を手助けするロボットの開発を目指しており、Reality Labs内に新しいチームを作りました。最初の焦点は家庭の雑作業を行うロボットに置かれていますが、最終的には第三者企業が自社のロボットを開発できるように、AIやセンサー、ソフトウェアを提供することを目指しています。Metaはロボットの「Android」になることを志望しています。
現時点ではロボット技術は洗濯や食器洗いなどの家庭の雑務をこなすには十分ではありませんが、Metaは人工知能や仮想現実の技術を活用してロボット開発を進めるとしています。2025年までに約650億ドルをAIインフラ、ロボティクス、仮想現実製品に投資する計画です。Metaは自社のハードウェアを開発し、ロボットメーカーと協力してプロトタイプを作る考えです。
もしMetaがヒューマノイドロボットを実現すれば、将来的にAppleが設計したロボットと競合する可能性があります。Appleはヒューマノイドと非ヒューマノイド両方のロボットを開発中ですが、ヒューマノイドロボットの開発はまだ概念実証の段階で、実用化まで数年はかかるとされています。非ヒューマノイドロボットはより早く登場する可能性があり、AppleはiPadスタイルのディスプレイを備えたテーブルトップロボットの開発が進んでおり、2026年または2027年頃に登場するかもしれません。また、Appleの研究者は人間のような動作と対話能力を持つランプ型ロボットのプロトタイプについても詳細を共有しています。