イーサリアム（ETH）は、ホエール投資家が大量のETHを売却し、現物のイーサリアムETFから大規模な資金流出が続いているため、売り圧力が高まっています。2月26日、米国のイーサリアムETFは9430万ドルの資金流出を記録し、ここ1週間での総流出額は2億2200万ドルに達しました。ETHの価格は24時間で5%下落し、現在2340ドルで取引されています。この状況は、DeFi活動の低迷や流動性の減少も影響しており、イーサリアムのロックされた総価値は515億ドルにまで下落しています。また、2月27日に2件の大規模な取引が行われ、ホエール投資家がポジションを縮小していることが示唆されます。さらに、米国の元大統領ドナルド・トランプがEUからの輸入に25%の関税をかける意向を示したことや、Bybitの14億ドルのハッキング事件が市場に悪影響を与えています。しかし、SECがイーサリアムETFのステーキングを承認すれば、長期的な投資資産としての地位が強化される可能性があります。また、4月8日には「Pectra」アップグレードが予定されており、ネットワークのスケーラビリティ向上が期待されています。
