ブラジルのサンパウロで、悪名高い麻薬ギャング「プライメイロ・コマンド・ダ・カピタル(PCC)」が運営していた暗号通貨を利用したマネーロンダリングの取り締まりが行われ、8600万ドル(約500億ブラジルレアル)の資金が洗浄されていたことが明らかになりました。この暗号通貨交換所は23歳の女性の名義で登録されており、彼女はモジ・ダス・クルーズの市議会候補の娘でした。捜索中には5500万レアル分の小切手も押収されました。洗浄された資金は2024年の地方選挙における組織犯罪の資金調達に使われる予定です。現在、関係者13人が逮捕されています。ブラジルでは、暗号通貨が犯罪者やギャングによって広く利用されており、これまでにも大規模なマネーロンダリングの摘発が行われています。この傾向はブラジルだけでなく、ラテンアメリカ全体に広がっており、暗号通貨の不正使用は増加しています。それでも、ブラジルの暗号通貨市場は成長を続けており、2024年の取引量は30%増加しました。ブラジル中央銀行はデジタル資産の規制を発表予定であり、イタウ・ウニバンコが暗号通貨取引を開始するなどの動きも見られます。

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