ニュージャージー州の弁護士総長は、同州の投資家に対し、未登録証券の販売に関する多州調査を受けているクリプト貸付および取引プラットフォーム「Abra」から資金を引き出すよう促しました。8月12日の声明において、マシュー・プラトキン弁護士総長は、カリフォルニアに本社を置くこのクリプト企業のアカウントを持つニュージャージー州の投資家に対し、早急に資産を回収するよう助言しました。
Abraは、ニュージャージー州における利息を生むクリプトアカウント(Abra BoostやAbra Earn)の不正販売に関する訴訟を受け、州行政機関との和解に達しました。この和解により、Abraはプラットフォームに残っている全てのクリプト資産を投資家に返還する義務を負いました。資金は米ドルに換算され、10ドル以上の金額には払い戻し小切手が発行されますが、10ドル未満の残高はAbraアプリから直接引き出すことが可能です。また、未請求の資金はニュージャージー州の財務省に移管されます。
Abraは、クリプト関連商品の合法性に関する調査を受けた結果、米国での小売業務の縮小を発表しました。調査は2023年中頃から始まり、Abraが重要な財務情報を故意に隠蔽していたとされる事案も含まれていました。テキサス州の投資家も類似の注意喚起を受け、10ドル以上の資産を持つユーザーには小切手が発行されました。約12,000人のテキサス州民がAbraの金融商品に約1,360万ドルを投資していました。