Mysten Labsは、動画や音声、画像などの大容量データファイルを保存するための分散型ストレージネットワーク「Walrus Protocol」の公開テストネットを開始しました。このテストネットはSuiブロックチェーン上に構築されており、保存したファイルを削除する機能やステーキングシステム、データを検索・管理するためのエクスプローラーツールなどの重要な機能を搭載しています。分散型ストレージはデータを複数の独立したストレージノードに分散して保存するため、セキュリティと耐障害性が向上します。Walrus Protocolは、大きなファイルを小さな部分に分割して異なる場所に分散保存する方法を採用しており、部分が失われても全体を再構成できるため、ユーザーは常にデータにアクセスできます。また、WALというテストネットトークンもサポートされており、ユーザーはトークンをステーキングしてネットワーク運営の報酬を得ることができます。このプロトコルは、リッチメディアを保存するアプリケーション向けに高速で信頼性の高い分散型ストレージを提供することを目指しています。さらに、AkordとDecrypt Mediaという2つのパートナーもWalrusに参加しており、AkordはArweaveからWalrusへ安全なストレージプラットフォームを移行し、Decrypt Mediaはネットワーク上でメディアファイルを保存する統合を行っています。
