「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えたファントム銀河の新たな姿」

NASAは本日、ファントム銀河（M74、NGC 628）の新しい画像を公開しました。この画像はジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡（JWST）によって撮影されました。ウェッブ望遠鏡がファントム銀河の画像を送ったのはこれが初めてではなく、2022年にも同様の画像が発表されています。2022年の画像と比較してみると、色は異なりますが、両方の画像が同じ銀河を捉えていることは明らかです。2022年の画像はMID-InfraRed Instrument（MIRI）のみを使用して撮影されましたが、新しい画像はMIRIと近赤外線カメラ（NIRCam）のデータを組み合わせて取得されました。この組み合わせによって、宇宙の星形成領域であるファントム銀河の星の「育成場所」を観察することができました。FEASTチームは、銀河の外側における星形成のフィードバックを調査することを主な目的としており、星から放出されるエネルギー量を観測することで、星の誕生過程を理解しようとしています。ウェッブのデータを用いて、ファントム銀河の螺旋腕で星がより活発に形成されていることが確認されました。NIRCamを利用することで、水素の放射線も観測でき、新しく形成された大質量星の場所を示しています。JWSTは68GBのSSDのおかげで、これからも多くの画像を送信し続けます。興味のある方は、ESA/Webbのサイトでさらに多くの画像を楽しむことができます。