AppleのiCloud向け高度なデータ保護機能は、エンドツーエンドの暗号化を使用しており、Appleが提供するクラウドデータの最高レベルのセキュリティを実現しています。この機能を有効にすることで、iCloudバックアップ、写真、メモなどの重要なデータをさらに保護できます。エンドツーエンドの暗号化により、最も敏感なiCloudデータのほとんどは、Apple IDでサインインした信頼できるデバイスでのみ復号化できるため、データがクラウドで漏洩しても安全が保たれます。高度なデータ保護を有効にすると、保護されるデータカテゴリは23に増えますが、iCloudメール、連絡先、カレンダーは他のシステムとの互換性のため保護の対象外です。
高度なデータ保護はオプトイン機能で、自分で有効にする必要があります。また、アカウントへのアクセスを失った場合は、デバイスのパスコードやリカバリー連絡先を使用してデータを復元することになります。有効にする前に、すべてのデバイスを最新のソフトウェアにアップデートする必要があります。iPhone、iPad、Macで利用可能です。アカウント回復を設定することで、パスワードを忘れた場合にもデータを復元できるようになります。
アカウント回復を設定後、iCloudバックアップの高度なデータ保護を有効にすると、そのバックアップはエンドツーエンドの暗号化で保護されるようになります。いつでも高度なデータ保護をオフにでき、その場合はデータが安全にAppleのサーバーにアップロードされ、通常の保護レベルに戻ります。