モンテネグロの最高裁は、Terraform Labsの創設者ド・クォンの韓国への引き渡しを延期しました。この決定は、最高検察庁が法的再審を求めたことに基づいています。クォンは、韓国とアメリカでの400億ドルの暗号通貨詐欺に関連する容疑を抱えており、両国との法的な争いに巻き込まれています。彼は2023年3月に偽造文書で旅行を試みたため逮捕され、4か月の刑を受けました。その後、アメリカと韓国からの引き渡し要求が相次ぎましたが、モンテネグロの裁判所は引き渡しを巡って何度も判断を翻すなど混乱を招いています。2024年3月には一時的に韓国への引き渡しが承認されましたが、クォンはニューヨークの陪審により民事詐欺で責任を負わされ、45億ドルの和解金が科されました。それにもかかわらず、アメリカ当局は刑事訴追を続けています。最高裁の今回の動きは、クォンの法的な問題にさらに複雑さを加えるものです。クォンの弁護側は、最終決定を変更することは法的手続きの乱用であり、モンテネグロの司法の不整合を指摘しています。最高裁が審査を行う間、クォンは留置場にとどまることになります。